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フィジカル・カタルシス|穂の国とよはし芸術劇場PLATにて。スペースノットブランクのダンス・レジデンス滞在日誌『ほほえみ』6日目

2019年11月30日、土曜日。

朝は早く、朝食を食べて劇場へ。自転車で移動できる距離に劇場があり、制作ができ、幸せです。豊橋で上演もしたい。

ワークショップをやりました。

滞在は折り返し。自己が思考して動きを提供する。他者が思考した動きを享受する。思考と動きの連鎖を参加者の固有の身体と想像力で楽しむことができる仕組みのワークショップでした。何かを作ろうとしなくても、何かが作られていく状態が最高でした。『フィジカル・カタルシス』は「ダンスをする」と「ダンスを見る」から発想したアクチュアルなダンスなので、より多くの身体を通過するとより多くの発見があります。ダンス・レジデンスで研究している第3のフェーズ「形」についてのワークショップでしたが、たったひとつの要素でも、固有の身体を往復することで多くの動きが生まれ、永久に振付が続くのではないかと思いました。参加者の皆様、ありがとうございます。豊橋でまた会いましょう。

明日は少し休んで、作品試演会(成果発表会)に向けて、前半のまとめと定着を行ないます。

豊橋で生活しています。習慣は整然と、スケジュールは雑然と。東京では街へ出ると人がこわくてこわくてどうしようもなくなる時があります。トラウマがあり井の頭線に乗るのが不得手。高松でも豊橋でも自転車で風を切りスピーカーから音楽を流し生活をしているのは心地が良いです。生活に根ざした制作、制作に根ざした生活、循環が生まれています。

ワークショップが終わり、がらんどうの創造活動室Bを見て、空間の実存性と身体の実存性が生活のように融和することを夢見ました。

小野彩加は今日も思考し、動き、固有の身体と想像力を空間へ放出しています。「ノリ」の付属物としての身体。作品試演会(成果発表会)で創造活動室Bに「ノリ」を超える「ライブ感(絶妙な空気感とグルーヴ)」を充満させることを目指して、継続します。

中澤陽


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フィジカル・カタルシス|作品概要

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