Spacenotblank

ウエア|瀧腰教寛と深澤しほ:出演者インタビュー

東京はるかにの植村です。

スペースノットブランクの新作『ウエア』上演に際し、保存記録を務めますわたくしが、出演者のみなさまにLINE上でいくつか質問をお送りし、簡易的なインタビューとしてまとめさせていただきました。



瀧腰教寛 たきごし・たかひろ
俳優。1985年2月23日生まれ。石川県七尾市出身。2007年から2018年まで〈重力/Note〉に参加。俳優として、新聞家『失恋』『フードコート』、山本伊等『配置された落下』、スペースノットブランク『言葉だけでは満ちたりぬ舞台』『フィジカル・カタルシス』『すべては原子で満満ちている』などの作品に参加している。

瀧腰教寛さんは、スペースノットブランクの公演にこれまでも度々参加しました。初参加の『言葉だけでは満ちたりぬ舞台』での熱演はいまも鮮やかに思い出せます。わたくしは瀧腰さんに、いくつかの質問をお送りし、そのうち答えたいものにだけ回答していただくことをお願いいたしました。

────稽古場で楽しかった瞬間はありましたか?

けっこう、あります。 舞台の捉え方や生活と表現との距離のとり方などがそれまで関わってきた人たちと違い、
初めて関わった昨年3月の北沢タウンホールでの公演(ことみち※『言葉だけでは満ちたりぬ舞台』の略称)は稽古場から驚くほど楽しかったです。
今回は初期の質問の時間が楽しかったです。

────お客さんにはどのようなポイントに注目してもらいたいですか?

気兼ねなく自由な気持ちで見に来てもらえたらと思います。
見に来てくれるかたもまた、観劇中、後の選択は自由だと思うので。

────『ウエア』の物語に何を感じますか?

一見 、怖いのですが、人と人の幸福な繋がり方かもと最近思いはじめてきました。
いや、やっぱ違うかな



深澤しほ ふかさわ・しほ
俳優。1990年生まれ。映画美学校アクターズ・コース第5期修了。2018年より額田大志主宰の〈ヌトミック〉に所属し、以降のすべての作品に出演。俳優として、ゆうめい『巛』、玉田企画『かえるバード』、ニカサン『うまく落ちる練習』、ひとり多ずもう『蒼く戦ぐ』(演出:福名理穂、監修:松井周)などの作品に参加する他、心理学実験の現場(中村航洋ほか『形態測定学的アプローチによる表情表出の時空間的パターン解析』)で俳優の視点からアドバイザーとしても活動している。

深澤しほさんは、所属なさるヌトミックのほかにも、幅広い公演に出演なさっていますが、スペースノットブランクの公演に参加されるのは今回が初めてです。わたくしは深澤さんに、いくつかの質問をお送りし、そのうち答えたいものにだけ回答していただくことをお願いいたしました。

────直近のご自身の参加された公演から『ウエア』にも反映された要素はありますか?

共演者とリズムを作っていくことやグルーヴしていく感覚を共有することはヌトミックでやっていることを引き継いでいる気がします。稽古を重ねていく中でこれからもっと高めていける気がしています。楽しみです。

────シンプルに辛かったことはありましたか?

脳も身体も筋肉を使うので毎回非常に疲れます。ただこの経験は糧になるものと信じていますのでやりがいはあります。

────稽古場でご自身の個性を実感した場面はありましたか?

台詞とは別に振り付けがあるのですが、そのとき無意識に日常の自分の身体が反映されます。自分で意識できる丁寧さは最後まで保ちつつ、自分の身体はそのままに作品の中で活かせればいいなと思います。自分の可動域を認識していく作業はおもしろいです。


植村朔也 うえむら・さくや
大学生。1998年12月22日生まれ。小劇場と市街の接続をスローガンに批評とプレイを実践する〈東京はるかに〉を主宰。広くやさしく舞台芸術を批評し、日本の小劇場シーンの風通しをよくしていく。

東京はるかに
東京はるかに|批評


インタビュー
池田亮
額田大志

出演者インタビュー
荒木知佳と櫻井麻樹
瀧腰教寛と深澤しほ

イントロダクション
植村朔也

メッセージ
小野彩加と中澤陽


ウエア|作品概要

Back to Messages