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言葉だけでは満ちたりぬ舞台|クリエーションメンバーによる制作雑記「クリエーションボンバー」Vol.2

古賀友樹 こが・ゆうき
1993年9月30日生まれ。俳優。〈プリッシマ〉所属。これまでに俳優として、ゆうめい「みんな」「弟兄」「巛」、劇団献身「最悪な大人」「幕張の憶測」「死にたい夜の外伝」、スペースノットブランク「デーモン・ネーション」「緑のカラー」「共有するビヘイビア」「ラブ・ダイアローグ・ナウ」「ネイティブ」「舞台らしき舞台されど舞台」などの作品に参加している。
「言葉だけでは満ちたりぬ舞台」では、クリエーションメンバーとして出演者を務める。


年越しは大学の先輩の家で迎えました。大人数で過ごしたのはほぼ初めてで、福岡にいた頃は家族と過ごしたりなんだりしたけども。東京に来てからはそういういわゆる大学生っぽい年越しはしてこなかった。もう大学生じゃないけども。
ベタに初詣の列に並んだり、年賀状の仕分けのアルバイトをしていたらいつの間にか歳を越していたり、いつもそんなもんです、いつもは。だから今年は特別感がありました。嬉しかったな~。世間一般の若者達はいつもこういう感じなのかな。
みんなで年越し蕎麦を食べて、ゲームして遊んで、改め直して新年の挨拶、緩やかに近くの小さな神社に初詣に向かって、寒い寒い、とか。帰ってきてまたゲームしたり、眠くなった人は寝て、とかね。みんなやってきたのかな。僕は初めてやりました。うっかり感動してしまいました。
その場には猫がいて、とても人懐っこくて、こんなに猫ちゃんと触れ合ったのも生まれて初めて。初めての経験がこんなに重なっていいのかな。いいのか。こういうのは怒涛にやってくるもんだと思ってます。猫カフェに一回だけ行ったことがあって、そんな時よりも遥かに猫成分を摂取出来ました。
朝のお笑い番組まで起きてようと頑張ったけど、結局寝ちゃって。お餅を二つ食べて、お昼前には帰りました。そこから家でゆっくり寝ました。それでおしまいです。お正月らしいことはそれくらいしかやってないですけど、十二分に堪能させていただきました。
その様子をいくつかの写真でお見せできればと思ったのですが、人にはプライバシーというものがありまして、いやもちろんちゃんと確認を取れば良かったのですが、面倒くさがりの性格が今の今まで発動してしまい、結局連絡を取ることはありませんでした。ですので、プライバシーに考慮したバージョンの写真をいくつかお見せしたいと思います。この手間を考えれば、普通に連絡した方が早いのは明らかなんですけど、なんなんでしょうね。ホンマやで。



古賀友樹|猫。他人の背中でくつろぐ。


古賀友樹|猫。膝の上に出会って10分で乗る。


古賀友樹|2018年。来たるべき2019年に向けてみんなで年越し蕎麦を食べる。


近藤千紘 こんどう・ちひろ
1993年11月10日生まれ。ダンサー、俳優。これまでにダンサーとして、DANCE PJ REVO「ハゲワシと少女」「Orange Gravity」、Empty-Kubrick「正午の伝説」、akakilike「シスターコンプレックスシンドローム」などの作品に参加。俳優として、ルサンチカ「春のめざめ」「メザスヒカリノサキニアルモノ若しくはパラダイス」、新聞家「白む」、女の子には内緒「光を束ねる」、スペースノットブランク「ネイティブ」「舞台らしき舞台されど舞台」などの作品に参加している。
「言葉だけでは満ちたりぬ舞台」では、クリエーションメンバーとして出演者を務める。


「飛行機と心の声」
わたしは徳島県が地元だ。
年に3回くらい帰ることにしている。


近藤千紘|12歳。徳島市中常三島町のマンション11階で初めての阿波おどり。

そして、この文章を書いている今は徳島にいる。今は徳島阿波おどり空港で羽田行きの飛行機を待っているところ。ほんと東京戻りたくないってなっている心情。あ、今飛行機が来たらしい乗らなくちゃ。飛行機ってなんであんな大きいのに飛べるんじゃろ。怖。


近藤千紘|25歳。阿波おどり空港で初めての阿波おどり。

今飛行機に乗り込んだ。「43A」3回くらい確認して座ったけん絶対大丈夫。慣れてないけん席間違えただけでパニクる。ほんまに飛行機は怖い。ほんで東京も怖い。昔は都会に憧れてた。東京に行けば誰でもスターになれるや思っとった。
あ、今飛行機のドアが閉まったらしい。動き出す。今、この瞬間は徳島にいる。もう少しで浮く。今は徳島におる!おるんじょ!


わたしの家族、お母さんとお父さんは徳島にいる。愛している徳島に愛している両親がいる。最高で最強の場所があるということがわたしは恵まれているなあと思う。
飛行機が動き出した。心の準備できてないよ~やめてよ~怖いよ~。
わたしは飛行機が苦手だ。地に足を付けていたいタイプ。高所恐怖症には厳しい高さ。でも窓側がいい矛盾。


飛んだ。


徳島の輪郭が見えてくる。わたしは今どこにもいない。全ては機長と飛行機にかかってる。そう思うたび機長に恋してしまいそうになる。意味が本当に分からん感情。
四国の輪郭が見えてきた。寂しい。徳島から東京に戻る飛行機で泣かんかったん初めてかも。
今、シートベルトのライトが消えた。
機内ではイヤフォンから平井堅の音楽が聞こえる。しんみりして泣きそうやんか!
今、わたしは空にいる。楽しかった思い出と共に東京へ帰って、また制作が始まる。
わたしのやりたいことをするには東京じゃないとできない。だから、東京へ戻る。仕方ない。やりたいことがあってそれには勝てないのかねえ。自分のことだけどわからない。
とかなんとか思いながら空。


どこの上を飛んびょんかもわからん今。
でもまだ徳島県には届く距離だろう。


「もう少しやりたいことをやらせてもらいまーーーーーす!大好きなのは徳島やから!忘れんけんな!またちゃんと帰ってくるけんねーーーーー!」


近藤千紘|誕生日。渋谷で初めての阿波おどり。


山下恵実 やました・めぐみ
1998年7月9日生まれ。演出家。〈ひとごと。〉主宰。
高校卒業後すぐに、こまばアゴラ演劇学校〈無隣館〉三期演出部に所属。
「言葉だけでは満ちたりぬ舞台」では、クリエーションメンバーとして演出補を務める。


イスラエルにいます。
2019年1月5日午後9時17分。今。
ということで、あけましておめでとうございます。
も、ろくに言わぬまま、1月3日に日本を飛び出し香港経由してイスラエルに来ました、というのが一昨日1月4日金曜日。

早朝空港着で、厳しいと聞いて覚悟していた入国審査が思いのほかスムーズに終わって暇を持て余してしまったのでカフェで時間を潰し、交通機関が動き出した頃にバスを乗り継いでテルアビブに。乗るバスがわからなくて困っていたらお兄さんが目的地まで連れて行ってくれました。イスラエルの人、やさしい。

そんなこんな(?)で初中東、初ひとり海外、プラス肩も心もガチガチだけど、目的はダンス、ダンス、ダンスなのでしなやかにストレッチとマッサージで全身をほぐし、いざ Batsheva Dance Company のオーディションへ。
筋肉、呼吸、視線、意識、などなどなどなど、ありとあらゆる感覚の窓と毛穴を開いた数時間。たぶん大体2時間半。


山下恵実|Suzanne Dellal Centre で踊る。

たくさん動かしたおかげで肩のコリは全部何処かへ消えました。荒治療。
とはいえ空の旅から休む暇なく身体と想像の旅に出たのでヘトヘト。早く宿で寝たい、寝たい、寝たい、って感じで4日はおわり。
そして今日、5日も引き続きダンスな1日。頭、頭、頭でっかちなダンスはしたくないし、観たくない。身体と心と外側と対話しながら丁寧に、かつ直感的に、頭に支配されないトレーニングは毎日続けていかねばなあー。とか考えました。


山下恵実|ヤッファ旧市街でユリゲラーミュージアムを見つける。

で、そのあとは海やら、ヤッファの旧市街やら、ふらふら歩いたり名物ファラフェル(ピタパンに豆のコロッケみたいなのが挟まってる)を食べたり、イスラエルの空気を楽しんだりしました。
明日は何もないので観光します。市場に行く予定。本当は死海に行きたい。


山下恵実|カルメル市場でスパイスと出会う

ということで、ダンス修行のための3泊6日の旅はもうすぐおわりです。
また近いうちに来るかも、意外と飛行機安いし、パンは美味しいし。人も優しいし。何より観たいし体験したいダンスカンパニーがまだまだ沢山あるし。
とかとか思いながら、早くおにぎりが食べたいです。いくらおにぎり。あとうどん。


第29回下北沢演劇祭|コード・コード・コード ’19
スペースノットブランク
言葉だけでは満ちたりぬ舞台
2019年3月1日(金) ~ 3月3日(日)
北沢タウンホール

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