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ミライハ

あなたはわたしたちの未来、可能性、想像力─────
おっけー、じゃあそれぜんぶ見せてあげるね─────

未来は、わからない。
それはどんな現在に於いても変わらない。
時はただひとつの方向にだけ進んでいく。
いつかの何かが未来の何かを作っている。
情報を、感情や、精神と結びつけること。
歩いてきた道も、歩いていく道も異なる。
高校生たちが未来の何かを見据えている。
わたしたちは、何かになれるのだろうか。
わたしたちは、何かにならなくてもいい。
『ミライハ』は、わからない未来の舞台。
ミライハ、わからない。

松原俊太郎 まつばら・しゅんたろう
劇作家。1988年、熊本生まれ、京都在住。神戸大学経済学部卒。処女戯曲『みちゆき』(2015年)が第15回AAF戯曲賞大賞を受賞。戯曲『山山』が第63回岸田國士戯曲賞を受賞。小説『ほんとうのこといって』を「群像」(講談社)2020年4月号に寄稿。主な作品として『忘れる日本人』、『正面に気をつけろ』『ささやかなさ』など。2021年度セゾン・フェローⅠ。

出演者である10名の高校生たちは、演出のスペースノットブランク(スペノ)と作のわたし(松原俊太郎)をよく知りません。恐ろしい話です(そもそも両者とも知らんという方には知らんがな話でしょうが、これを機にお見知りおきを)。スペノとわたしは現代日本演劇界でも異端ですし、高校生のみんなはアニメ大好きでキラめいてますし、世を覗いてみれば末世の体です。コロナ禍のせいで高校演劇の大会に出れず、それでもなお挫けずに今作のオーディションを受けてようやく出演が決まった高校生に「労働者」「相続人」なんてよくわからない役を振れますか? ページをまたぐ長台詞を振れますか? という話です。が、もちろん作者も観客も別にそんなことは気にしなくてよい立場にありますし、わたしはやりたいことを十二分にやれるよう自己に配慮します。
高校生だろうが近代だろうが前近代だろうが現代だろうが、戯曲の役割は変わりありません。
人物に運命(未来)を渡すこと。10名の高校生に10のキャラを、いや、運命(未来)を。
目撃してください。

穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース
2021年11月6日(土)13:00
2021年11月6日(土)18:00
2021年11月7日(日)13:00
2021年11月7日(日)17:00

穂の国とよはし芸術劇場 高校生と創る演劇2021
作:松原俊太郎 [出演]未知子:古田英 歩歩:犬塚陽菜 五月:成瀬結 文子:井上楓花 光子:横井和華 傘傘傘:鈴木莉央 插曲:佐々木虹 通心粉:今村絆那 片手:遠藤伶佳 老狗:川喜田涼真 演出:小野彩加 中澤陽 演出補:古賀友樹 舞台美術:カミイケタクヤ 舞台美術助手・稽古記録・広報:山本千裕 舞台監督:木村篤 舞台監督助手・舞台美術助手:塚本乃樹 照明:中山奈美 照明助手:白井里音 音響:櫻内憧海 音楽・音響助手・稽古記録:片山史博 衣裳:長峰麻貴 衣裳助手・広報:松木千夏 広報・照明助手・衣裳助手:彦坂奈生 宣伝美術:共田慎性(株式会社エクスラージ) 中川裕樹(株式会社エクスラージ) 宣伝写真:萩原ヤスオ 制作:矢作勝義 長坂奈保美 伴朱音 制作助手:佐和ぐりこ(オレンヂスタ) 主催:公益財団法人豊橋文化振興財団 共催:豊橋市 助成:一般財団法人地域創造 企画制作:穂の国とよはし芸術劇場PLAT

ステージナタリー
2021年10月13日(水) 松原俊太郎×スペノが10人の高校生と創る「ミライハ」
2021年11月1日(月) 特集・インタビュー:松原俊太郎×スペースノットブランクが豊橋で高校生と立ち上げる「ミライハ」
2021年11月2日(火) マスク姿の高校生10名が“未来”問いかける、松原俊太郎×スペノ「ミライハ」
2021年11月6日(土) スペノが高校生と創る「ミライハ」開幕、小野彩加・中澤陽「未来への叫びが続いてくような」
aoもの
2021年11月5日(金) 高校生がプロと創る演劇「ミライハ」プラットで上演
朝日新聞デジタル
2021年11月4日(木) 高校生とプロによる創作劇 困難な過去に立ち向かう葛藤描く
東日新聞
2021年11月5日(金) 「ミライハ」あすから上演

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