Spacenotblank

ささやかなさ|ステートメント

感謝と抵抗を交互と相互にしています。そういう状態、舞台について考えることを通過したり未来に置き去りにしたりしていて、新しいというよりも単に次というところへ向かって進もうというところにいます。

人間と人間を目の前にして、言葉の集会所に集まるように舞台を作り、しかしわたしたちは漂うだけかもしれないというささやかさを描きます。すべての舞台の価値を探究するスペースノットブランクが、台詞によって制御された現代の人間と人間の境界線の存在を受容し、反発し、舞台に表します。

ささやかなさ、は松原俊太郎が戯曲を書き、小野彩加と中澤陽が演出をし、古賀友樹と西井裕美が出演する舞台作品です。

2018年からこの作品について考えてきて、スペースノットブランクが高松アーティスト・イン・レジデンス2018で訪れた香川県高松市のMOTIFで上演することになりました。京都で松原俊太郎が独立して戯曲を書き、東京で小野彩加と中澤陽と古賀友樹と西井裕美が集合して制作を行ないます。高松で上演するまでの時間をそれぞれの人間がそれぞれの役割を持って過ごし、作品を作ろうとしています。

いまはまだ、ささやかなさ、という松原俊太郎が提示したタイトルに基づいて、このステートメントを小野彩加と中澤陽───わたしたち───が書いています。舞台については考え続けなければなりませんが、それらを含有した肥料に新しい種を植えようとしています。わたしたちはワンオブゼムのわたしたちとして、次というところへ向かわないと(いてもたっても)いられない。正解があってもいいのに、正解を間違いということにしたいエゴが蔓延る世界に生きています。逃げるが勝ちも、生けるが勝ちも、肥えた土地でささやかに芽吹く次の価値と一緒に、表現すること、として上演に漕ぎ着こうと思います。

2019年8月18日(日)
小野彩加 中澤陽


ささやかなさ|作品概要

Back to Messages