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舞台らしき舞台されど舞台|ステートメント

舞台(と呼ばれてきたもの)を作るのをやめたい、そう思います。
思い返せば、最初から舞台(と呼ばれてきたもの)を作っているつもりはなかったと、そう思います。
いつの間にか、舞台と呼ばれるようになった私たちの舞台らしき舞台。
2012年から制作を開始して、ライブパフォーマンスに特化した作品を作り続けてきました。最初の頃は、これはダンスでも演劇でもない。なんて、わかりやすく傲慢に「私たちは違う」と表していた気がします。でも、いつからか、そんなことはどうでもよくなって、いや、もう、観客たちの想像力にすべておまかせしようと思いました。そうしてから、私たちは、舞台から解放されて、自分たちの独創性を詰め込んだ作品作りができるようになったと感じています。

新しく取り組みたいことは、観客たちの想像力のレッテルを受容し、私たちの作品に、舞台としての価値を生み出すことです。私たちが作っていたものは、そもそも舞台ではなかった。けれど、観客たちは、それを舞台だと受け容れてくれた。そして、私たちは観客たちと舞台を、舞台として、共有することができるようになりました。

これから、いくつかの作品で考えてみたいことの新しいスタートになると思っています。
出演者は、これまでに制作を共にしたことのある3名と、昨年からじっくり制作したいと思っていた石倉来輝さんを合わせて4名。演出は小野彩加と中澤陽の4つの目が行います。

この作品は、「舞台」を作るつもりがそうでなくなってしまった「舞台らしき舞台」を観客たちと共有することで「されど舞台」と、私たちと観客たちが信用し合う。そういう「舞台」にしたいと思っています。

2018年7月1日(日)
小野彩加 中澤陽

舞台らしき舞台されど舞台

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