Spacenotblank

Aug. 1, 2017 [Tue]

またまた間、があいてしまっていますが、8月になりました。

6月に「Journey to the Blank」を終え、「消える」という行為について考えをもっと深めたいと思いました。

7月に「Love Dialogue Now」で、第8回せんがわ劇場演劇コンクールのグランプリを頂きました。驚きました。というのも、スチール撮影で来てくれてた石倉来輝くんがいっていたように、今回の受賞は、現在の演劇界を象徴するようなものだったと思います。僕たちの作品は特別及び市民審査員にはまったく評価されず、専門審査員のみが選ぶグランプリに選出、オーディエンス賞は別団体が受賞し、他の賞も含めて参加6団体中5団体に分配されました。そもそも僕たちは受賞を目指すことよりも作品を見てもらうことに価値を見出していたので、受賞は本当に予想外であり期待もしていなかったのですが、専門審査員の方々がたまたま気に入った、とかではなく、純粋に作風や独自性は別として最も必然性と価値のある作品として選出して頂いた、と自負しています。おもしろさは人それぞれ違うとは思うし、見る人それぞれの経験則や受容の仕方によって目に見えるものの解釈は多様だと信じていますが、作品の必然性と価値は揺るぎません。やりたいことをやっているし、自分たちが必然だと思っていることを表出していますが、要はどう通過するかが問題だと思っています。自分たちがすべて正しいとは思っていませんが、僕たちは「舞台」を作っている気持ちは、まったくありません。

何にせよ、グランプリを受賞できたのは作品に携わって頂いた皆様、サポートして頂いたせんがわ劇場の皆様のおかげだと思っています。そして共に作品を発表した他団体の皆様と、同じ舞台を共有できたことを非常に光栄に思っています。作品は通過しても、舞台はそこに残り続け、また違う作品が通過していく。そんな空間を共に味わうことが出来、本当に素晴らしいと思っています。

さて、7月の終わりは、小野彩加はかえるP「スーパースーハー」に出演し、僕は中村蓉さんの「ノベルの衝動」で上演された「顔」の再演の映像をやっていました。「スーパースーハー」を見ることも出来、「ノベルの衝動」も無事に終え、8月に突入。

既に新作のことを考えています。それしか考えていません。先のせんがわ劇場演劇コンクール、グランプリの受賞公演が来年の5月に行われます。せんがわ劇場を、せんがわを、解体するような作品にしたいと思っています。もちろんそれより前にも作品を発表したいと思っています。来年の5月までお待ちください!ということはないと思うので精進します。

夏が過ぎて行き、また秋がやってきます。昨年も、そして来年も同じことを思うのでしょうが、人生は繰り返すばかり。僕たちは見る人たちにとっても僕たちにとっても新しいことをやりたくて、繰り返すだけでないと思いたくて、作っています。一緒に、作品を通過して、人生の中の特異点を生み出すことができれば幸いです。

中澤陽

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